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屋根カバー工法

現状の屋根の上から新たな屋根材を張る方法

現状の屋根材を残したまま上から新たな屋根材を張る方法です。
例えばスレート屋根ですと、大きく分けて3つメンテナンスの方法があります。
①塗装する
②板金等の屋根材でカバーする
③葺き替えをする

①⇒②⇒③につれて工事費は抑えられますが、工事をするお宅に今後どのように住んでいくかによっておすすめできる方法が変わってきます。カバーしたものの、デメリットを理解せず工事をしたらすぐメンテナンスが必要になった事例もあります。
カバー工法はメリット・デメリットがはっきりしていますので下記からご確認ください。


カバー工法のメリット・デメリット

メリット

①既存の屋根を残したまま上から新たな屋根を取り付けるため、既存の屋根材を剥がす費用がかかりません。既存の屋根材を剥がす葺き替え工事に比べて安価で工事が出来ます。
古くなったスレートにはアスベストが含まれていますので、屋根材を剥がす際にアスベストが飛散します。
カバー工法ではアスベストは飛散しにくいです。

②既存の屋根が下にあるので、既存の屋根がしっかりしていれば雨漏りする可能性は低くなります。

③既存の屋根材を剥がす手間がないので工事にかかる時間が短縮できます。

デメリット

①古くなったスレート屋根にはアスベストが含まれているため、アスベストを含む屋根材が建物を解体するまで残ったままになります。産業廃棄物の処分にかかる費用が年々高騰しておりますので、建物を解体する時に既存の屋根とカバー工法の屋根の2層分の費用がかかってきます。

②カバーした屋根は10年~20年後に塗装等のメンテナンスが必要になります。
お子さんやお孫さんの代まで住む計画がある方は、カバー工法をした時は安価で工事ができますが、その後何度もメンテナンスするとかえって葺き替え工事をした方が将来的に安くなる場合もあります。

③既存の屋根の下地が悪いまま新たな屋根をカバーすると、既存の屋根に打ち付けた釘やビスがきいておらず、工事をしたばかりなのに台風等自然の災害に耐えられないケースがあります。カバー工事をお考えの方は必ず屋根調査をして下地を確認することをおすすめします。

④カバー工法をした後の既存の屋根の状態は隠れてしまいわからなくなります。
また、カバーした屋根の下地も今後屋根裏から確認できませんのでわからなくなります。
ということは、今後もし雨漏りした場合は原因を特定できない可能性が高くなります。

⑤太陽光パネルを屋根にのせることは出来なくなります。
もし今後搭載する可能性のある方はカバー工法はしない方が良いです。

工事の流れ(カラーベストを板金屋根へカバー)

  • Step0.工事前屋根全景


  • Step1.棟包み板金の撤去

    既設のカラーベストの棟包み板金を撤去します。


  • Step2.コンパネ張り

    既設のカラーベストの上からコンパネを張ります。


  • Step3.ルーフィング貼り

    ルーフィング(防水シート)を貼ります。


  • Step4.唐草取り付け

    唐草(水切り)を取り付けします。


  • Step5.板金屋根(立平)葺き

    板金屋根(立平)を葺きます。


  • Step6.ヌキ(棟部の下地)取り付け

    棟包み板金を固定するためのヌキを取り付けします。


  • Step7.面戸取り付け

    面戸を取り付けします。


  • Step8.棟包み板金取り付け

    棟包み板金を取り付けします。


  • Step9.屋根カバー工法完了

    カラーベスト(スレート)から板金屋根へカバー工事完了です。
    板金の中でも立平という種類を使用した例になります。